2017/02/28
札幌研修第2幕です。
近年の葬送文化の変化の中で、時代のニーズに柔軟に対応し、
お檀家さんや地域の要望を取り入れ、宗教離れが進む都市部に
おいて着実に檀家数を増やしているお寺があります。
浄土真宗本願寺派 證誓寺様にお世話になり施設の見学と現代の
札幌近郊における事情を伺ってまいりました。
檀家総数1400件。今もなお増え続け地下二階の巨大なビルの
中に本堂、葬儀場、納骨堂、合同墓地までありとあらゆる施設を
兼ね揃えお檀家さんのニーズに応えています。
8年前に完成した施設はどれをとっても圧巻の設備であり、お寺
という概念を一新させられる程のものでありました。
住職様は人格者として厳しい反面とても気さくな方であり、
限られた時間もあっという間に過ぎてしまいました。
刑務所にも定期的に出向き、宗教というよりも人間形成という
人としての部分で法話の機会を大切にされている方でもあります。
本堂内陣に154枚の天井絵をお飾りし、その同数の固定椅子席が
あり、まるでコンサートホールの様でした。
頂いたパンプレットにはお寺という概念からコミュニティースペース
への発想転換・・・と記載されておりましたが、まさに「新寺代へ」
のお寺の方向性を体感することができました。
総漆塗りのお内陣床、綺麗な天井絵、大理石をふんだんに使った
地下の墓地スペース、巨大な納骨堂の敷地中央に置かれた巨大な
モニュメントのようなご本尊(中央に置いた訳を質問したところ
より多くの方が隣接でき、皆が少しでも平等にお参りしてくれるよう
にとのことでした)・・・・。
檀家さんの意見にしっかりと耳を傾け、檀家さんの目線に合わせた
取り組みを実施し、檀家さんの総意を具現化した形が、この巨大な
空間に表されたものと感じました。
つづく・・・
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